ほつまつたえ
周回遅れの日本自動車産業に明日はない
船瀬俊介著 ビジネス社2022年3月
EUは2035年までにガソリン、ディーゼル、ハイブリッドのCO₂排出車(CV)の全面禁止を2021年に決意した。
すでに世界のEV(電気自動車)シフトは、猛加速している。と、
著者は、世界に後れをとる日本のEV(電気自動車)の現状と課題を紹介しています。
EV(電気自動車)は、100年に一度の産業革命と言われる。アメリカのパイパー・サンドラー社という投資顧問会社の予測データによると、2040年、トヨタの売り上げは現在の1100万台から350万台に(1/3に)激減する。わずか18年後、世界の自動車地図は、ほぼ完全にEV(電気自動車)に塗り替わっています。ここで、トヨタ・プリウスなどのハイブリッド車が一切含まれていないことです。EV開発の勝者は、トップはフォルクスワーゲン、2位はテスラ(米)が近未来の世界自動車業界に君臨するとあります。
電気自動車に移行した理由は、2017年に石油王ロックフェラーの死により、黒幕を恐れることから解放されたからである。
近代から現代にかけて、電気自動車を潰してきた黒幕,「D.ロックフェラー、魔王死す」により、
魔王の死後、欧米中の各国政府は、世界一斉に、EV(電気自動車)開発が猛スタートし、それに伴い、ガソリン、ディーゼル、ハイブリッドの販売禁止を次々に打ち出した。
しかし、日本だけが取り残されてしまっている。日本の経営者はタコツボの底に見える。
闇の支配者、ロックフェラー 石油王は電気自動車の開発を絶対に許さないことを知っていたので、その後も電気自動車の開発はないものととして思い込んでさせたのは、まさに新聞、テレビ、政府の責任である。と記している。
日本のメーカーにとって致命的であったのは、すでに戦後、日本では電気自動車がつくられていたのは事実であったが、1951年占領軍アメリカの監視下、電気自動車の生産が漸減し始めた経緯がある。
石油を使わないEV(電気自動車)開発を許さなかったからである。電気自動車に対する死刑判決を言い渡されていたと著者は言う。
そういう背景であったため、当時EV(電気自動車)潰しの陰謀を隠す旧通産省大型プロジェクトがあったとのことである。
そして、自民党政府は「車両法」から電気自動車を故意に削除したことにつながる。
さらに、ネガティブプロジェクト(普及させないためのプロジェクト)が存在しているとある。
通産省の電気自動車開発の大プロジェクトも同じ。
熱心に自然エネルギーや電気自動車を推進している「フリ」をする。
水素自動車はディープステートの罠であり、水素燃料電池車の推進はEV(電気自動車)への妨害工作であった。日本でのEV(電気自動車)充電設備の不備、遅れは意図的に行われたとの事。
その後も、不正選挙、5G、コロナ、ワクチンに至り、全て、暗黒勢力DS(ディープステート)闇の政府が存在している。マスコミも政府も、今も闇の支配者の操り人形なのだ。
なお、カルロス・ゴーンはDS(ディープステート)の陰謀で潰されたようです。
ほとんどの国がハイブリッドを含むCV(CO₂排出車)は軒並み販売禁止に踏み切ることを決め、世界はEV(電気自動車)にばく進している。
しかし、日本では、世界の状況を故意に隠ぺい、日本国民に真実を伝えていない。
EV(電気自動車)シフトにより日本の9割の下請けが仕事を失うことを意味する。
トヨタの苦悩であり、2030自動車ディーラーは消滅すると予測している。
日本だけが時代から取り残されたガラパゴス列島なのだ。超格安 中国製 44万円のEVがやってくるとあり、歴史の流れをつかみ切れていない、怖くて将来を見据えようとしない。できない。
現在の内燃機関のメーカー、下請け、裾野が広く、どのように収縮していくのか見当がついていない?向き合えていない。多くの人がエンジンの製造に関連して生活している。コロナ禍で多くの人が職を奪われている中、どういう対処が残されているのか??結論が出せないまま時間ばかり経っているかのように見えました。
著者が最後に、日本の凋落は、一人一人の野心と勇気の欠落なのである。本田宗一郎を、松下電器の松下幸之助を、彼らの胸中にあったのは野心、そして何よりも恐れぬ勇気だ。柔軟な思考力と迅速な行動力なくして日本の再生はあり得ないと結んでいます。
その前に、コロナ禍、ワクチン、5G、や、食生活などをDS(ディープステート・闇の政府)により制約されている中、打ち勝つための心構えを持つことが最初に必要なことになると思います。
なお、以前ダイナミックアートで金澤先生から、電気自動車の構想図を見せていただいたことがありました。インホイール・モータ IZAと呼ばれていたもので、4本のタイヤの中に、それぞれモーターが組み込まれている。同じ図を本書に見つけたので図示して見ました。
車輪が駆動モーターでできているので、余計なエンジンなど不要で、内部構造がきわめてシンプル。それぞれのモーターに別々の指示により、その場で回転、カニの横ばいも可。
このインホイール・モータ IZAが現在のEV(電気自動車)に採用されているところまでは行っていないようです。
ジョンレノ・ホツマ
荻野晃也 緑風書房 2019年4月発行
著者は、理学博士、原子核物理、原子核工学、放射線計測学などを専門とする一方で、原子力、核問題、環境問題などにも物理学者としてかかわっている。電磁波環境研究所を主宰。
裏表紙に、電磁波の危険性については、最近問題になってきてはいるが、まだまだ知られていないことが多い。また、電磁波過敏症は化学物質過敏症を併発することも多く、患者が急増している。
携帯電話、スマホ、携帯電波塔からリニア新幹線、イージス・アショアまで、身の周りの電磁波被爆の危険性と対策を開設!最新の世界の論文まで細かくチェックし、電磁波とは何か、電磁波問題の歴史、実際に起きた事件や最新情報までも網羅し、詳細に分析している。と、紹介。
以前にも、リニア新幹線のことを取り上げたこともあり、電磁波の健康被害に気にはなっていました。今回、本書の存在を知り、投稿させてもらいました。
放射線(能)と電磁波の人体影響が極めて似ていることが、問題点として浮上してきたことだけは明らかです。 日本では、科学的な論争に関して、諸外国で具体的な対策が取られ始めたことが広く明らかになるまでは、日本では悪影響はないことにさせられてしまいます。
例えば、インターネットゲーム障害について、日本では大した問題でないと片づけられ、欧米、中国、韓国などと大きく異なります。
日本のメディアも放射線や電磁波の危険性に触れたがらないのは、メディア自身が電磁波発生源であり、広告などの大スポンサーが電力会社やNTTなどの巨大企業であることも原因である。
残念なことだが、欧米と異なり日本では「電磁波問題」のことを知っている人は多くはいない。それでも、インターネットで検索すると「電磁波対策」の広告が多くなっている。問題が広がっていることを実感すべきである。電磁波は電気製品、携帯電話、電車などから漏洩してきますから、便利な生活と切り離すことはできません。それでも、被曝を少なくして暮らすことはできるから、問題点を学ぶことが重要と発信しています。
最後の方に、「リニア新幹線」の建設に巨額の費用をかけて、国民の電磁波被爆を強要することがよいことでしょうか?「絶対に安全だ」「電力料金が一番安い」と言っていた原発が、福島事故で数十兆円以上もの出費をしても、安全確保の困難な事実に悲しい思いになってしまいます。今なお一日に7000人もの人たちが働いていて、その労働者被曝も心配ですし、ばらまかれた放射線被曝にどれだけの人々が苦しむことになるのだろうか・・・と思うのです。そのしわ寄せは最終的に子供や子孫に引き継がれることになるはずです。そんな思いを込めながら、この本書を書いたとあります。
多岐に亘っているので、特に気になった身近な項目に絞ってみました。
〇子供の健康
日本の青少年のインターネット使用(タブレット・携帯ゲーム・スマホ)2018年2月内閣府の発表、平均利用時間は1日当たり 中学生約2時間29分、高校生約3時間、このような使用時間の長さは異常ではないでしょうか。電磁波問題の観点からの問題意識が全くないことを心配している。
〇LED画面の危険性
LEDの青色光障害が問題なのは、脳内ホルモンである「メラトニン分泌」を抑制、ドイツではLEⅮに対して規制がなされている。「メラトニン」は電磁波被爆でも減少するが、「睡眠の促進」「がんの抑制」「身体の酸化防止」などのホルモンで松果体から分泌しています。
目の網膜を傷つけて「加齢黄斑変性症」の要因。
エネルギーの高い青色光線は角膜や水晶体を通過しやすく、網膜にある光受容細胞を死滅させることが指摘されている
LED照明の危険性は日本では知られていないのが心配。
LED青色光線 ブルーライトハザード ショウジョウバエを100%近く殺してしまうとの報告がある
〇リニア中央新幹線の電磁波問題
メディアなどでは、推進の記事ばかりで危険性に関する報道が全くない。
中国ではリニアの延長が電磁波問題でストップしている。ドイツも計画していたリニア建設を断念した理由は、経済性と電磁波問題であった。日本では電磁波問題は話題にもなることも無く夢のリニア中央新幹線として期待を集めています。著者は、17ページにも亘り問題を取り上げています。
原発やコンコルドの二の舞にならないと良いのですが。
〇スマート・グリッドと電磁波問題 送配電網に高周波の危険性
電力は貯蔵が難しいので、夜間に使用電力が減少するときに、原子力発電所は簡単に停止できないので、夜間電力を使用しても揚水発電所が作られたりした。送電線網で電力のやり取りも重要。電力融通
電力の有効利用システムが重要、東日本大震災と原発事故で明らかになった日本独占電力体制を変える必要があることと、再生可能エネルギー・自然エネルギー(太陽光・太陽熱・水力・風力・バイオマス・地熱など)の増加もあり、送電線網の更新も重要、規模が小さいから送電線網にのせるには、こまめな対応が必要。
そこで、登場したのが米国が先行していた「スマート・グリッド」システムの導入。「情報通信技術」を利用して、電力の供給側と需要側を把握して送電するという電力の有効利用システムですが、その要になるのが、「スマートメーター」という通信機能を持つ電力メーターの設置です。家の中に「小型の兄弟電話・基地局」を設置するわけで、電磁波強度は携帯電話の数十分の一と弱いようだが電磁波過敏症の人にとっては耐えられないこと。問題なのは、一日中たえまなく発信していること。
以前から東京電力の検針員は、ガス水道と違って、メーターに近づかないまま、使用料の用紙を投函しており、改めてメーター本体を覗いてみた。
〇オール電化
電力会社は原発を作りすぎて電気があまり、夜間電力を利用させるため「オール電化」宣伝に。しかし、「オール電化」は極低周波被曝が大きく、欧米では極低周波電磁波の危険性はよく知られているのに、日本は逆です。極低周波磁界被曝でアルツハイマー病や認知症が増加という報告がいくつもある。
〇電磁波の影響から身を守るために
①発生源の場所と強度を知る
②発生源を弱くする
③発生源から距離を取る
④途中で減少させる(遮蔽する)
アルミ箔で携帯を包むと通信できないことから、
金属製のドア・雨戸、アルミ箔の入った断熱材の壁など
⑤電磁波防護グッズは効果があるのか
コンピュータで検索すると「電磁波防護グッズ」の宣伝が多くあり、本当に効果あるかどうかは別の問題である。効果のあるものはとても少ないが中には良いものもあるとだけ記載されている。消費者が自らが学ぶ必要があると思うとまとめています。
我が家も、パソコンやWi-Fiの電波が飛び交っており、インターネットで電磁波防護グッズを探し出し、比較検討して、とりあえず身近な電磁波防止用のペンダントを購入、首に掛けて様子を見ることにしました。
以上
書感
①プラスチック・フリー生活
シャンタル・プラモンド、ジェイ・シンハ著服部一郎訳 NHK出版 2019年5月発行
高田秀重監修 東京書籍出版 2019年8月発行
当初、①の「プラスチック・フリー生活」を読み、書感を書こうとしたとき、②の「プラスチックの現実と未来へのアイデア」を知り、現状の問題点がより鮮明に浮かび上がりましたので、2冊同時に取り上げてみました。
①の「プラスチック・フリー生活」の表紙には「今すぐできる小さな革命」と、その「症状」は日用品のせい!?日常からプラスチックを8割減らす入門ガイドとあります。
著者は、カナダ在住のエコ意識の高い夫婦で、リサイクル、コンポスト(生ごみをたい肥に)、オーガニック食材、・・と、更に当初、ペットボトルを使い捨ての運命から救い出すべく、洗って再利用していた。まさか、使うたび洗うたびに安くて劣化しやすいプラスチックが少しずつ摩耗し化学物質が浸み出しているとは夢にもおもわなかった。
子供が生まれ、プラスチックから浸み出す化学物質を気にするようになっていた。その頃、カナダではBPAを禁止する国になろうとしており、哺乳瓶と乳児用粉ミルクの容器のコーティング部分が対象であった。これを機に、二人はプラスチック製品の使用を避けることに決めた。
BPA(ビスフェノールA)とは、ポリカーボネート(ウォーターサーバー、CD、DVDなど)やエポシキ(缶詰の内側のコーティングなど)の原料で、環境ホルモンの作用を攪乱、女性ホルモンのエストロゲンに似た作用、ごく微量でも肥満やがんを引き起こす問題。2008年、カナダではBPAを禁止。
プラスチックの有害な汚染を排除しようと、今、世界中は切実に求めています。プラスチックはあらゆる生物の健康を脅かす可能性があり、その汚染は地球上のすみずみまで急速にひろがっている現状を分かりやすく展開している。
個人レベルで、プラスチックの使用を減らすという思いから、いきなり完璧なことは無理だからと、本書では、スタートガイドに6つのアクションだけでも、生活の中のプラスチックを80%近く減らせる可能性ありとしている。
1 レジ袋 2 ペットボトル 3 プラスチックコップ&ふた 4 プラスチック製の食品容器 5 プラスチック製のナイフ・スプーン・フォーク 6 プラスチック製ストロー
について展開しており、これらは、ガラスとかステンレスなどをそれぞれのケースで提案している。
1の レジ袋は、日本でもほとんどのところは有料になっており、私自身もマイバッグを持つようになっています、
2のペットボトルは以前から気にはなっていたので、なるべくステンレスボトルを持ち歩くようにしていました。
プラスチックを飲食に関連するものになぜ悪いか、プラスチックの正体を分かりやすく説明している。
プラスチックが成型されるとき、大量の添加剤が加えられ、求められる特性がプラスされる。着色剤、芳香剤、可塑剤、充填剤、硬化剤、安定剤、滑剤、難燃剤、発泡剤、帯電防止剤、防カビ剤、抗菌剤などに及ぶ。人体にもっとも有害なのは、これらの添加剤がポリマーのように化学結合していないのでプラスチックから容易に漏れ出してしまうことにある。自分なりに分かりやすく言い換えれば、プラスチックの分子の外側に化学物質がスプレーされていると理解できます。
そのプラスチックの表面に付着している化学物質が浸み出す危険性があることを知りました。
なお、ペットボトルには、三酸化アンチモン(発がん性)という物質が含まれていることを知りました。
更に、プラスチックにはいくつかの危険性が潜んでいることを新たに認識しました。
内分泌攪乱物質の危険性(プラスチックから浸み出す有害物質)ということについてですが、この内分泌攪乱は今や「もう一つのガン」とも言うべき重大な現象であることが明らかになっているとのことです。遺伝子や細胞の変異は数十年経たなければその影響が顕在化せず何世代にもわたって波及が続く可能性がある。
プラスチック・アレルギーが若年層にまであらわれ、プラスチック過敏症の症状を訴えている現状があるようです。世界中の人々から、血液、尿、生体組織に計測可能な範囲でBPAが存在することを確認されているとあります。
プラスチックはかってのDDTと同様、世界規模で使用、ありとあらゆる場所に入り込んでいる。地球全体で、魚がそれを摂取し、食物連鎖を介して人間の体内に至る。北米では40年以上前に禁止されたDDTが今なお五大湖で検出されている。
②プラスチックの現実と未来へのアイデア 高田秀重監修
はごく最近発行され、取り上げの視点が世界中の海岸に埋め尽くすプラスチックごみから、そのごみが太陽の紫外線や波によって小さく砕け、有害化学物質の運び屋、マイクロプラスチックとして世界中に拡散している。
海中に流れ出した微細なマイクロプラスチックごみを海中の魚など生き物が摂取、食物連鎖で人間が食べる。
この、マイクロプラスチックごみは海中の殺虫剤、PCB、放射性廃棄物、重金属を吸着してしまっている。これらを海中の生物が摂取、食物連鎖は濃縮されるため、人間がそれらの魚を食用にするとき、汚染物が濃縮されていることになりかねない。
なお、このマイクロプラスチックそのものは消化されずにそのまま排出されてしまうが、マイクロプラスチックに付着していた化学物質が体内に消化吸収されてしまうことになる。
2016年5月G7伊勢志摩サミットや2019年6月G20大阪サミットなど海洋プラスチックごみ問題も国際的に問題にしているようだが、2050年には海のプラスチックの量が魚の量より多くなる!
プラスチックの製造・使用・破棄・リサイクルの現状を知ること。
プラスチックは、今の日本の産業界の屋台骨を支えている事実を知ること。
などを踏まえて、ポスト・プラスチック社会の模索から、いくつかのアイデアを提案されていましたが
最終的にはプラスティックフリーの方向に向かっていけたら良いなと思いました。
以上
ホツマエッセイ イセの道とスズカの道とオホナムチが出雲を去った経緯
仙台の多賀の国府で「オシホミミ」(天照神の日嗣皇子・後の箱根神)は「タクハタチチ姫」(スズカ姫)と結ばれました。
この婚礼で、「オシホミミ」は、伊勢に居られる天照神の「みことのり」を伝える三種の神器・「やさかにの勾玉」(八坂瓊曲玉)・「やたのかがみ」(八咫鏡)・「やえがき」(八重垣剣)を、勅使の「ワカヒコ」(カスガマロ・アメノコヤネ)から賜われました。
「やさかにの勾玉」(八坂瓊曲玉)は、「くしひる」(竒し霊、霊妙)として用いれば、「なかご」(自分の基準軸、信念)を正しく保てます。考えが揺らぐことはありません。
「やたのかがみ」(八咫鏡)は「たて」(左大臣)に、「やえがき」(八重垣剣)は、「つ」(右大臣)に預けなさい。三種の神器を「われ」(天照神)と思って政り事を行ない天下を治めなさい。
そして、貴方が娶った「タクハタチチ姫」と相共に、常に睦まじく、威厳をもって威光を放ちなさい。
ホツマツタヱの13綾では、婚礼後の暑いある日、お酒を賜わる暑気払いの席が設けられ、「ワカヒコ」が「イセの道」と「スズカの道」について説く場面が登場します。
その席に、
「ヒタカミ・ウオキミ」(日高見大君、タカギ・タカミムスビ7代目)
「カルキミ」の翁(出雲に居られた「オホナムチ」)ソサノオとイナダ姫の子供、クシキネ、大国魂主、大黒様とも呼ばれる。180人と共に津軽へ渡り、後に「ツカル・ウモトの神」・東日隅大元神・「ヒスミ君」と呼ばれる。
「カトリカンキミ」(フツヌシ)香取神君、「カシマキミ」鹿島君、「ツクバ」筑波神、
「シホカマ」塩竈神、が列席していました。
1 「イセ」の道とは
「イセの道」について、若君「オシホミミ」は父天照神が「イセの道」を説いたが、もう少し詳しく説明してほしいと問われ「ワカヒコ」が説明するところから始まります。
「イセ」とは「いもせ」・「いもおせ」とも言います。
「イセ」(男女の仲)「いもせ・妹背」・「いもおせ」の道とは、男女の仲の在り方を解いています。今でいう夫婦道になります。
神の教える「イセ」のみちとは、天の浮橋を渡り(仲人を通じて)結ばれることにより、男女の仲の道(夫婦道)の前途が開けます。
男(ヨオ)は太陽に例えています。嫁(ヨメ)は月に例えています。
月は自ら光を放ちませんが、太陽の光(ひかげ)を受けて、月は輝きます。夫婦の関係も同じで、夫の力次第で、妻は一層光り輝きます。
男は外で働き務めます。女は家の中の家事一切を治めます。糸を紡ぎ、機織りし、絹を綴り、衣服を作ります。
家督・家を継ぐ(「イセ」を治める)のは、本来は兄ですが、病気や親の意向に沿わないときは弟に継がせて吾子(あこ・嫡子)とします。世継ぎの者は、家督を譲り受け、仲人を立てて結婚し、睦まじく暮らし、子供を生み育て、子々孫々家督を譲って行きます。
1-1「女性(妻)の心がけ・立場について」
メ(女・妻)はヨ(世・外の世・男の世界)に住める場所はありません。
妻は美しく優雅で華やかにいなさい。夫の優しい妙の言葉に愛を信じなさい。
生涯の連れ合いになった夫に操を立てなさい。
嫁は夫の「オナカ」(腹心)にいつも居るように心がけていれば、それが操・貞節です。
女性は他家に嫁げば今までの自分の名前(姓)がなくなります。夫の家の姓を名乗り、誰れそれの家内と言います。嫁いだ男一人が自分の太陽であり、他の男に目をくれてはいけません。
夫の両親は生みの親と思って尊敬しなさい。
毎日朝夕には美味しいもの(ムベの果実:不老長寿の伝説の果物)を差し上げなさい。
老いたる者には良く仕え、年長者の言うことを聞きなさい。
1-2「妾について」 ここの内容は、紀元前660年以上昔の縄文晩期の日本のことです。
妻が子供(世継ぎ)を生まないときに、家名を継ぐために許されるなら、子孫が絶えないように夫は外の女性を娶り妾としなさい。
1-3「夫のとる心がけについて」
本心から夫は自分に隠し妻(妾)がいるなどと、妻が腹立たしたくなるような意地悪い言葉を言ってはなりません。
妻の腹(心)が病まないように(夫婦喧嘩にならないように・離婚にならないように)お互いに納得するまで優しく諭しなさい。
具体例が出てきます。「オキツヒコ」が浮気し、妻が荒れ、離婚したが、マフツの鏡に映された姿は煮捨て窯の様相であり、その後、父から諭され、自分を磨き(心を入れ替え)全国を行脚する。天照神から竈神(かまどかみ)の名を賜わる。仏教の荒神様にも関連しており神仏習合の一つの例と思う。
月は夜輝きます。妾を愛すると言えども、夜、妻との営みを疎んではなりません。
又、家の事に口出しする妾の言葉を聞き入れてはなりません。 妾の役割は子を生むことです。
例え、妾がどんなに美しくとも、宮内(家)の中に入れてはなりません。
天の原(天空)に月が二つ並ぶことはありえないことです。国が乱れます。それと同じように、妻と妾を同じ一つ屋根の下(一軒の家)に住んではなりません。いさかいが絶えず、家の中が乱れます。
1-4「妾の務めについて」
妾となる人の大切な務めは常に妻(本妻)を尊び礼を尽くして敬うことです。
妾となる人は、夜空に輝く星に見立てることが出来ます。星は美しく光っていますが、月の明かるさには到底及びません。妻は月になぞられるからです。
1-5「子供を授かる方法について」
「シオカマウシ」(塩竈)は私には子供がいないと願い出ました。
「カスガ」は、大嘗祭の「アユキ」(天の祭場)、「ワスキ」(地の祭場)の祀り主に頼んで、自分の魂返しの神祀りをします。そうすれば、苦しんでいる魂の緒も解けて、魂(たま、霊)は「ムネカミ」(宗神宮)に帰り、魄(しい、肉体)は「ミナモト」(源宮)へとそれぞれ帰り着き、魂と魄が天上の「サゴクシロ宮」に戻って神となります。しかし、この幸運は大嘗祭に於ける「たまゆら」でめったにないことです。
子孫を授かりたいと願うなら、夫婦ともに睦まじく、仕事に精を出して業を務めることが、真の「イセ」の道(夫婦道)でしょう。
「イセ」の道を説いた天照神が居られる伊勢の国が、この道を学ぶところです。
2 「スズカ」の道について
人間は天から命を授かり、この世で最善を尽くして生き、そして再び、天に帰ります。
人の心も、戒めの心をもって、欲望(我欲)を捨て去り、清く正しく美しく生きることを「スズカ」(鈴明、鈴鹿)と言います。
子孫の繁栄を思えば、夫婦に驕る心の戒めが必要で、戒めの心がないと魂の緒が乱れ、生活は乱れ憂き目を見ることになります。
人の心も、戒めの心をもって、欲望(我欲)を捨て去り、清く正しく美しく生きることを「スズカ」(鈴明、鈴鹿)と言います
人の心を与えられた者は、寿命を迎えて再び天上に帰るとき、素直に生を全うすれば再び次の世でも良い生を与えられます。他人の幸い(財宝)を見て自分は迷います。羨みを、嫉みを持つかも知れません。人間は生きている間は幸せであっても、あの世に行ってから、神から死の苦しみを受けます。
我々は天から命を授かり、この世で最善を尽くして生き、そして再び、天に帰るのです。
「タマギネ」(豊受神)も、無心(無我の境地)でホシ(欲・欲求)を貪ぼる心は全く無く、「ユキキの道」(行き帰りの道・天と地の往来の道、天御柱の道)も覚え知ることが出来ました。
天上のモトアケ(天地創造の元神)の守護により、「メ・オ」(男女)が結ばれて、新しい命を授かり、
人の心を与えられた者は、寿命を迎えて再び天上に帰るとき、素直に生を全うすれば再び次の世でも良い生を与えられます。
しかし、邪欲を持つ者は再びこの世には帰れません。仮に貪欲な人間が、運よく(あやかりて)人に再び生まれたとしても、魂の緒が乱れ苦しんで人の道を忘れ去っていますので、神罰を受けます。
人間として満ち足りず心が安らぎません。みじめな生き地獄が待っています。他人から見ると、光り輝いている物を欲しがる人、羨む人が常に現れる(かむ・噛みつく)ので、霊の緒(たまのを)が乱れてしまいます。
神が直接手を下して討ち殺すわけではありません。死の苦しみの縁に突き落とされる夢も、死後に受ける苦しみと同じことです。
人の嫉みが「魂の緒」に覚え刻まれてしまい、己(おのれ)の良心が責められることになるのです。 それが、長い悪夢となって現われるのです。
神祭りを怠れる者は、願いが天に届かず、天祖神(アメミオヤ神)の恵みから漏れて人間の世界から漏れ落ちてしまうことになります。人は常に天の正しい道を敬い、天神を祀りなさい。
各々、カバネ(姓)の先祖の霊を祀る宮にカンクラ(神楽)を申せば(奉納すれば)、魂の緒も解けて人の霊に帰ることが出来ます。
心に渦巻いている欲望(ホシ)から逃れることとは、財を「捨てず、集めず」の術を知りなさい。物を無駄にせず、集め過ぎず、ほどほどの術を身につけなさい。
財宝を倉一杯に満たしても、ただ置いておくだけでは人の役に立たず、塵(ちり)や芥(アクタ・ごみ、滓、屑)も同然です。
財宝を塵のように集めて偉そうに世にのさばると、その財を羨むものが現れます。この財産を嫉み羨む者が鬼となって財産家を噛む(牙をむく・噛み殺す)ので、この苦しみから魂の緒が乱れ、死んでも、帰る宮(処)が無く子孫も絶えてしまいます。
先日、仏教の教えにも「邪心(邪気)をとれば無心になり、無心になれば元気(元の気に戻る)になる。欲得にとらわれずあるがままに過ごせばよい」と同じ意味があることを知りました。
「オホナムチ」が、出雲を去ることになった経緯と「スズカ」の関連について
出雲を去ることに決めたとき、本心からは納得できなかったが、息子に従ったことが分かります。
カルキミ公(オオホナムチ)が、何で、私の財宝が皆から咎められなければならないのですか。人は皆、私の財宝を褒め称えています。と「カスガ」に申し立てました。
「カスガ」は、他人の幸いは我が迷い。他人の幸い(財宝)を見て自分は迷います。羨み、嫉みを持つかも知れません。人間は生きている間は幸せであっても、あの世に行ってから、神から死の苦しみを受けます。 民の規範となるべき上の位のものが、財に物を言わせて、欲望や快楽に走れば、下の位の者はなおさら満たされぬ欲望が強く渦巻きます。
この「カスガ」の話を聞いたとき、「オホナムチ」は、息子の「クシヒコ」(コトシロヌシ・えびすさん)が、私を諌めて(誤りを忠告する)言った「スズカ」の教えの真の意味が今やっと解けました。と納得されました。
当時、出雲は他の国々より際立って繁栄していたことが、残されている遺跡からも読み取れます。
古代出雲本殿跡で発掘された非常に大きい建物の基本部分は高さが48mあったと推測されており、本殿には階段を昇りつめて行くような想像図を見たことがあります。北極星(北緯37°)の向こうに神が居られると見ていたと推定されます。
銅鐸や銅剣が大量に発見されていることからも、当時の最先端を行っていたことも窺えます。
(加茂倉遺跡から発見された39体の銅鐸については、ホツマツタヱから「オホナムチ」が出雲を去って後は39の銅鐸(ミカラヌシ)を谷に埋めて神祭をしなくなった。という記述とも一致します)
オホナムチが出雲を去った経緯をホツマツタヱ10綾より抜粋
①葦原中国では、二十五すず歴九十三枝年「さあゑ」の夏、橘の木の枝が枯れたため、「ふとまに」で占なったところ「はやもり」(羽矢が漏れる・謀反がある)という卦が出て、北西の方角(出雲)に原因ありと出る。
②「よこべ」(検察官)を派遣し、出雲の国は満ち満ちて道理が隠れてしまっているという報告を受ける。
③出雲宮は玉垣内宮(たまがきうちみや)で、天照神の皇室に匹敵する豪華な造りの大宮殿(九重の大宮)を築いているという報告を受ける。
④「よこべ」(検察官)の報告を受けて、「七代目タカミムスビ」は、「かみはかり」(神議)を新しくなった今宮で行う。出雲を糺(ただ)すために「ほひのみこと」(「天照神」の長男、すけ妃「もちこ」との間の子供)を派遣することに決める。
⑤「ほひのみこと」は出雲の国神にへつらい媚びて(機嫌を取ることに終始)しまい、三年経っても帰ることはなかった。母親の実家にも近く、羽を伸ばしてしまったものと思われる。
⑥次に、「おおせいい・みくまの」(ほひのみことの子供)を派遣したが、父の言いなりで、帰って来ず。
⑦再び、「かみはかり」(神議)を行い「あまくに」の「アメワカヒコ」以外にないと決める。そして、「たかみむすび」が「かごゆみ」と「羽羽矢・ははや」を賜い、出雲へと向けさせる。
しかし、今度こそと思った「アメワカヒコ」も、任務に忠実でなく、こともあろうに、出雲を治めていた「オホナムチ」の娘「タカテル姫」を娶ってしまう。
挙句の果てに、自分が派遣された葦原中国を乗っ取ろうと野心を持ち、八年経っても帰って来ず。
⑧隠密(きぎす、雉)を飛ばす決断を下す。
隠密は、「アメワカヒコ」の優雅な暮らしぶりに変わり果てた姿を見てしまい、つい、「ほろほろ」と鳴いてしまう。(声を立ててしまった)。物音に気付いた「さくめ」(探女)が不審者を告げ、「ワカヒコ」は、「羽羽矢」を射る。矢は雉(隠密)の胸を通り抜け、遥か遠くまで飛んで、葦原中国の「タカミムスビ」の前に落ちる。
⑨雉(隠密)が「けんけん」と鳴くことも無く(様子を聞くことも無しに)死んでいったことを、血で染まった羽羽矢を見て「タカミムスビ」は知る。そこで、「タカミムスビ」は咎めの返し矢を放つ。返し矢は「ワカヒコ」の胸に命中して、あえなく死んでしまう。
⑩「タカミムスビ」の決断で、驕る出雲の「オホナムチ」を征伐しに行く門出の「かしまたち」の宴がとり行われる。「タケミカヅチ」と「フツヌシ」の二神が出雲征伐へと向かう。
ここでの「かしまたち」は、「か」=右大臣(出雲のオホナムチの役職、「しま」=国(なわばり)、「たつ」=絶つ・断つ)と捉えられる。後に「タケミカヅチ」は「カシマ」(鹿島・鹿嶋)」という名前を賜ったので、鹿嶋を立つたという意味合いに代わってしまったようである。
ホツマエッセイ 神社の鈴の生い立ち
神社の正面に鈴が祀られているのは、鈴の音が神様の御霊を引き付けるためという説明が一般的のようですが、生い立ちについては、触れておらずはっきりしていないようです。
ホツマツタヱを読んでいくうちに、日本の創世記の葦原中国(あしはらなかくに)という言葉と、この鈴(すず)が結びついているような気がしました。
「鈴」の生い立ちについて、古代の鉄とか金属関連を調査された方々の書物などから「鈴石」であることは承知していました。鈴石と言うのは中が空洞で振ると音がする石のことで、褐鉄鉱と呼ばれる水酸化鉄「FeO(OH)」のことですが、錫とも呼ばれていたようです。
褐鉄鉱は、場所や形状によって、鈴石、鳴石、針鉄鉱、岩壺、高師小僧とも呼ばれているようです。
火山国日本で、葦原の生茂っている茶色に色づいている水辺は鉄分が多く、長い年月をかけて葦の根元に鉄分が吸い寄せられ、水酸化鉄の被膜となって根の周りで成長し鈴の外側のようになり、やがて中に閉じ込められた葦の根は涸れはて中で固まり、振ると音が出るようになりました。鈴の原型と言えます。
葦は、河川や湖沼の水際に背の高い群落を形成し、水流の少ないところに育ち、多数の茎が水中に並び立つことから、その根本には鉄分を含んだ泥が溜まりやすくなっているようです。
根っこより茎の部分に纏わりついて細長いのが高師小僧と呼ばれているものです。この形の違う高師小僧も同じ水酸化鉄でできています。鉄鐸と呼ばれているものにそっくりです。
では、なぜ、鈴が神社の正面に祀られているのか。それは、この鈴石を溶かして生まれた鉄は非常に貴重なものであったからです。
昭和の時代までは「鉄は国家なり」と言われてきましたが、このホツマツタヱの前半がまとめられた紀元前660年より以前の紀元前1000年以上も昔から「鉄は国家なり」であったことが推測できます。これは、縄文時代の話になります。
さて、この褐鉄鉱と呼ばれている水酸化鉄という化合物について、驚く事実を再確認しました。今まで、漠然と見過ごしてしまっていましたが、水酸化鉄は350~400℃で分解を始めます。
縄文土器の焼成温度は500~600℃からサンプルによっては700~800℃であったと報告されています。土器を焼く温度より低い温度で溶融できるわけです。鉄の分子そのものが完全に熔解するのではなく、不純物と分離して液状になっていきます。
この水酸化鉄を鉄ではなく錫という表示している方もおられました。融点が低かったので勘違いされても当然だと思いました。
私も、鉄(Fe)の熔解温度は800℃ですので、褐鉄鉱でも同じ程度の温度が必要であると思い込んでいました。今まで、想像していた以上に低い温度で溶け始めていたことを改めて認識しました。
では、この鈴石・褐鉄鉱である水酸化鉄をどういう方法で溶融していたかですが、今までは具体的にどのような方法をとっていたか思いつくことが出来ないでいましたが、大型の縄文土器に入れて加熱していたということに合点がいきました。
大型の縄文土器の華麗に装飾された外観は、土器の中に入れた鈴石・褐鉄鉱に少しでも速く熱が伝わり溶融するよう多くのヒレを作って表面積を大きくしたと考えられます。以前は、縄文土器のダイナミックな外観にただ感心していただけでしたが、用途が分かった上で改めて見ると納得できる外観に感心しました。
この褐鉄鉱で作られた鉄は、権力者の象徴として、斧などに形を変えてより一層ゆるぎないものになっていったものと考えます。
ただ、ここでの完成品は通常我々が目にしている800℃以上で熔解された鉄製品とは違い、例えて言えば、漆喰のような感じのものではなかったでしょうか。硬さは得られても、耐久性については今一つと言ったところではないでしょうか。そのため、これらの製品が現存していない理由も理解できます。
時間の経過とともに、あちこちで縄文土器によって褐鉄鉱の溶融が出来るようになると、原料となる褐鉄鉱取りつくしてしまい、探すことも大変になって来たと推測されます。多くの臣や民の時間と労力を要して出来上がった象徴として、鈴を献上し、引き続き鈴が得られるように願ったものと考えます。
しかし、時代と共に、この葦の根や茎に付着していた鈴石を取りつくしてしまったら、今度は褐鉄鉱が成長するまで気が遠くなるほどの時間待たなければなりません。
早く葦原で再生できるよう土の神や水の神に祈った化身が、銅鐸となり、鉄鐸となったのではないでしょうか。
併せて、大陸に褐鉄鉱を求めて、あるいは新たな製鉄方法を求めていたことが考えられます。
後に、大陸から大量に砂鉄を使ったタタラ製鉄が導入されるからです。
これは、当時の産業革命です。
褐鉄鉱・鈴石を何十年、百何十年と待つことなしに、川砂に含まれている砂鉄から鉄を作り出すことが出来るようになったからです。
そうなると、鈴石が早く成長できるようにと祈っていた銅鐸の存在価値が忽然と消えてしまいました。
ここで、新しいたたら製鉄を採用する者と、今までの鈴石からの方法にこだわっていた者の間で、いろいろな争いごとが起こります。
ホツマツタヱ34綾に「いずもをまつってください」という歌が暗示しています。
ねみかがみ みそこたからの (み=3、そ=10、こ=9→39)
みからぬし たにみくゝりみ
たましづか うましみかみは
みからぬしやも
賀茂岩倉遺跡から39の銅鐸が出現しましたが、ホツマツタヱの記述の中に、「39体の「みからぬし」(銅鐸のこと言っていると思う)を谷底に置いたままになっている」が、まさにこの状況であったと思われます。
このホツマエッセイのきっかけは「御柱祭 火と鉄と神と 縄文時代を科学する 百瀬高子著 渓流社 2006年7月」を読んで今まで漠然としていた個所がはっきりしたからです。
ありがとうございました。
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