ほつまつたえ
ホツマツタヱ解読
剣がなぜ宝(三種の神器)に ジョンレノ・ホツマ
ホツマツタヱの23綾に剣(つるぎ)についての話があります。
人を斬る剣がなぜ宝物なのかという大物主の問いに天照神が答えています。
剣の大元は天の鉾のことを言います。昔(天神初代)は全ての人々が素直で法を守っていたので鉾を使う必要のない平和な世界が続いていました。しかし、天神4代の頃になると、光が陰るように心の中の清らかさも影ってきました。天神6代には、ずる賢い者「とき者」が現れ、他人の物を奪うようになってしまいました。これに対処するため斧でその罪人を斬って治めるようになりました。
斧は木を切る道具だったので、「かねり」(鍛冶人)に鉾(ほこ)を作らせました。
「ほこ」が宝であるという理由は、「と」(瓊)の道(やまと・弥真瓊国の道)に則って、国を治めていても、中には横暴な(邪道・横利く者)正面(正しい方向)を向かず、横に逸れて行く者がいます。一人でも逆らう者が現れると、悪は類を呼び、群れ集まることになります。そして、蟠り(わだかまり)が渦巻くことになります。蟠り(わだかまり)が正しい人の道の妨げになります。逆らう者を召し取り、罪を糺(ただ)し、討ちます。
ほつれた糸や絡んだ糸を取り除かずにそのまま機織りすると、後になってそこからほつれて使い物にならなくなります。最初が肝心です。機織りと政治も同じでことです。国を正しく治める道に対して、逆らう者を取り除かないと国が乱れることになります。
国が乱れれば、田も荒れて瑞穂(稲穂)は発育せず実らず、人々の生活は貧しい状況になるからです。そこで、罪人を斬り(正しい道へ逆らう者を取り除く)、皆一体となって田畑を耕せば、瑞穂(稲穂)が豊かになり、民の生活も豊かになります。
「さかほこ」(逆鉾)は、正面(正しい方向)を向かず、横に逸れて行く者、すなわち、逆らう者を討ち治め、国を正しい方向に向けるので、「たから」(宝)と言います。
次に、天照神は物部(司法を司る)に、死刑への心構えとして、我儘に自分の感情で民を斬ってはいけません。例え、悪を働いたとしても、民は皆、我が孫です。国神は民の両親にあたりますと、言っています。
さらに、臣は自分自身の驕りを表に出さずに堪えて天成道を守りなさい。天成道を守る心がけが自分自身を守る垣になります。 まさに八重垣の剣ということになります。
八重垣の八重は、百・千・万と幾重にも重なった節を備えている垣という意味があります。
八重垣(天孫の代々の垣)は、物部(大物主)の名前と魂の緒で繋がっており、物主は君(天照神)を守るよう誓っています。
一方、天照神は、この剣を練り上げる(鍛造する)「かねり」鍛冶氏に対して左右の眼の活き枯れについて解いています。
左の眼は春の生き生きした気力があり、この生気(左の眼力)でもって、剣を練り上げる(鍛造する)と、生き身に近く(罪なき者・生気の者を斬りたがる)、枯れ身に疎く(罪ある者・罰する者を見抜けなく)なります。
一方、右の眼は秋の枯れていく気であり、この右の眼力を入れ込んで剣を練り上げて作り上げると、出来上がった剣は、枯れ身に近く(罪ある者・罰する者を見抜き)、生き身に疎く(罪なき者には近づかず)なります。
右の眼だけで鍛造した剣は、枯れ身(罪人)を好み、生き身(善人)を恐れます。よって、右の眼で鍛造した剣が民(青人草)を治める宝物です。
この「かねり」は100日間の物忌みをした後、8本の剣を右眼だけで作り上げ天目一箇(あまめひとつ)の神の名を賜わりました。
この鍛造(たたら製鉄)に携わった人は、真っ赤に熱せられた鉄を、両目を開けて見るわけにいかず、いつも片目で見ているため目がやられてしまったことから、一つ目小僧が妖怪物語に出てくるようになったことが分かります。
八重垣の剣は、後に「かなざき」(住吉の神)と六将神(ふつぬし・たけみかづち・かだまろ・いふきぬし・たちからを・くまのくすひ)と残り一本を天照神が持っていたものを「くしひこ」に賜うことになります。
最後に、「つるぎ」の言葉の説明がありますが難解です。
「つるぎ」とは 「つ」はきのよはひ
あにつきて かれるあのつぞ あ:天を示す特殊文字のあ
「る」はしばの かわけばもゆる
るぎのほぞ 「ぎ」はきのかれて ほ:炎を示す特殊文字のほ
おもひなし かれに「つるぎ」と
なつくなり
「つるぎ」(剣)とは、「つ」は木の年齢で、天命に尽きて枯れる天の「つ」(尽きる)です。
「る」は、柴(雑木)が、枯れて燃える「るぎ」の炎のことです。
「ぎ」は、木が枯れて、寿命が尽きて思い(生への執着)が残っていません。
よって、「つるぎ」(剣)と名付けられました。
以上
ホツマツタヱの23綾に剣(つるぎ)についての話があります。
人を斬る剣がなぜ宝物なのかという大物主の問いに天照神が答えています。
剣の大元は天の鉾のことを言います。昔(天神初代)は全ての人々が素直で法を守っていたので鉾を使う必要のない平和な世界が続いていました。しかし、天神4代の頃になると、光が陰るように心の中の清らかさも影ってきました。天神6代には、ずる賢い者「とき者」が現れ、他人の物を奪うようになってしまいました。これに対処するため斧でその罪人を斬って治めるようになりました。
斧は木を切る道具だったので、「かねり」(鍛冶人)に鉾(ほこ)を作らせました。
「ほこ」が宝であるという理由は、「と」(瓊)の道(やまと・弥真瓊国の道)に則って、国を治めていても、中には横暴な(邪道・横利く者)正面(正しい方向)を向かず、横に逸れて行く者がいます。一人でも逆らう者が現れると、悪は類を呼び、群れ集まることになります。そして、蟠り(わだかまり)が渦巻くことになります。蟠り(わだかまり)が正しい人の道の妨げになります。逆らう者を召し取り、罪を糺(ただ)し、討ちます。
ほつれた糸や絡んだ糸を取り除かずにそのまま機織りすると、後になってそこからほつれて使い物にならなくなります。最初が肝心です。機織りと政治も同じでことです。国を正しく治める道に対して、逆らう者を取り除かないと国が乱れることになります。
国が乱れれば、田も荒れて瑞穂(稲穂)は発育せず実らず、人々の生活は貧しい状況になるからです。そこで、罪人を斬り(正しい道へ逆らう者を取り除く)、皆一体となって田畑を耕せば、瑞穂(稲穂)が豊かになり、民の生活も豊かになります。
「さかほこ」(逆鉾)は、正面(正しい方向)を向かず、横に逸れて行く者、すなわち、逆らう者を討ち治め、国を正しい方向に向けるので、「たから」(宝)と言います。
次に、天照神は物部(司法を司る)に、死刑への心構えとして、我儘に自分の感情で民を斬ってはいけません。例え、悪を働いたとしても、民は皆、我が孫です。国神は民の両親にあたりますと、言っています。
さらに、臣は自分自身の驕りを表に出さずに堪えて天成道を守りなさい。天成道を守る心がけが自分自身を守る垣になります。 まさに八重垣の剣ということになります。
八重垣の八重は、百・千・万と幾重にも重なった節を備えている垣という意味があります。
八重垣(天孫の代々の垣)は、物部(大物主)の名前と魂の緒で繋がっており、物主は君(天照神)を守るよう誓っています。
一方、天照神は、この剣を練り上げる(鍛造する)「かねり」鍛冶氏に対して左右の眼の活き枯れについて解いています。
左の眼は春の生き生きした気力があり、この生気(左の眼力)でもって、剣を練り上げる(鍛造する)と、生き身に近く(罪なき者・生気の者を斬りたがる)、枯れ身に疎く(罪ある者・罰する者を見抜けなく)なります。
一方、右の眼は秋の枯れていく気であり、この右の眼力を入れ込んで剣を練り上げて作り上げると、出来上がった剣は、枯れ身に近く(罪ある者・罰する者を見抜き)、生き身に疎く(罪なき者には近づかず)なります。
右の眼だけで鍛造した剣は、枯れ身(罪人)を好み、生き身(善人)を恐れます。よって、右の眼で鍛造した剣が民(青人草)を治める宝物です。
この「かねり」は100日間の物忌みをした後、8本の剣を右眼だけで作り上げ天目一箇(あまめひとつ)の神の名を賜わりました。
この鍛造(たたら製鉄)に携わった人は、真っ赤に熱せられた鉄を、両目を開けて見るわけにいかず、いつも片目で見ているため目がやられてしまったことから、一つ目小僧が妖怪物語に出てくるようになったことが分かります。
八重垣の剣は、後に「かなざき」(住吉の神)と六将神(ふつぬし・たけみかづち・かだまろ・いふきぬし・たちからを・くまのくすひ)と残り一本を天照神が持っていたものを「くしひこ」に賜うことになります。
最後に、「つるぎ」の言葉の説明がありますが難解です。
「つるぎ」とは 「つ」はきのよはひ
あにつきて かれるあのつぞ あ:天を示す特殊文字のあ
「る」はしばの かわけばもゆる
るぎのほぞ 「ぎ」はきのかれて ほ:炎を示す特殊文字のほ
おもひなし かれに「つるぎ」と
なつくなり
「つるぎ」(剣)とは、「つ」は木の年齢で、天命に尽きて枯れる天の「つ」(尽きる)です。
「る」は、柴(雑木)が、枯れて燃える「るぎ」の炎のことです。
「ぎ」は、木が枯れて、寿命が尽きて思い(生への執着)が残っていません。
よって、「つるぎ」(剣)と名付けられました。
以上
by hon-hotsuma
| 2014-10-20 20:41
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