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ここまでわかってきた日本人の起源 書感

ここまでわかってきた日本人の起源 書感:藤田 昇
著者:生命ビッグバン取材班 発行:産経新聞 2009年5月 ¥1470

本書は、産経新聞に2年間連載された「試行日本人解剖」をもとにしております。
「日本人らしさとは何か」という問いに、現在の科学がどんな答えを出せるかを探ってみたいという書き出しで始まっています。内容については、実に驚くほど多方面から調べ上げたものと感心しました。

多種多様の事例を個々には取り上げられませんが、年代ごとに詳しく辿って今に至っている様子がわかります。 
例えば、興味をもったものでは
縄文以降の人口の推移 当時の気候・環境
糸魚川原産の翡翠の交流域や、神津島原産の黒曜石の分布
石器の分類調査、共通点による解析
頭蓋骨の形状分析パターンや各パーツの分析
風習や神話との整合性
等など。

でも、一番本書で私が気になったのが、第5章 身体編と第6章 機能編です。過去からの流れで現在があり、その現在の我々に現われている症状や状況から、未来を見据えて、今の我々に分かり易く警告を発している点である。
中でも、特に気になったのが、足と、顔と、歯についてです。

足: 人類は直立二足歩行でずーっと来ていたが、歩かずに済む生活環境が、いろいろな足のトラブルに出てきている。偏平足、O脚、外反母趾、内反小趾、ハンマートゥ、甲高、幅広などいろいろ足の問題で悩みがあることがわかります。歩く必要性を訴えているようです。

顔: 縄文・弥生時代からの数千年の変化と同じぐらいの変化が、ここ50~100年で起きている。これは、食生活の変化で軟らかい物を食べる習慣、よく噛む習慣が無くなり、顎を中心に顔全体が細くなってきている。これは、歯の健康を害することになってきている。

歯: 今の子供はよく噛まなくなって来ているため、永久歯の生える順番が変わってきたり、唾液が出にくくなってきている。

その他、人の老化のメカニズムが分かってきて、生活習慣病の因果関係など見直す必要がありますよ。と、一言も本書では具体的に述べてはいないが警告していると受け取った次第です。

なお、他にも興味ある項目があり、参考までに下記に目次を抜粋します。
1. ルーツを探る ポリネシア・最古の人
2. 縄文人とは 縄文人の祖先 DNAでみる縄文人 縄文人のかたち アイヌと縄文人 縄文語 稲作の始まり
3. 日本民族の形成 弥生人の出現 民族の形成 二重構造は語る 縄文人か弥生人か 神話を読み解く 沖縄の謎 
4. ルーツについて 座談会
5. 身体編 鼻 髪 足 顔 歯
6. 機能編 体質 エイズ 病気 酒酔い 老化寿命 脳
以上
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by hon-hotsuma | 2009-08-12 20:53 | Comments(0)

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