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ウェブ人間退化論「社会のIT化」は「サル化」への道!?

ウェブ人間退化論 書感 藤田 昇

e0191707_13494671.jpgウェブ人間退化論「社会のIT化」は「サル化」への道!?
正高信男著 PHP研究所発行 2008年6月 ¥1200+税

最近、携帯メールをしながら街を歩いている若者や、自転車に乗っても携帯に気をとられている若者を見るにつけ、自分の世代と何か違うと思っていました。

そんな折、タイトルに興味を持ち、発行後2年経っていますが得心したので取り上げました。著者は「サル」の研究家で比較行動学の専門家とのことです。

著者はITの進歩で生活が便利になった面は確かにあるが、一方で大切なものを見失ってしまっている現状を明らかにしています。

最近、社会的に問題になっている「いじめ」、「ひきこもり」、「おたく」、「切れる人間・モンスターペアレンツ」、「ゆとり教育の真の要因」等など問題の根底にあるものを、「サル」との比較から始まり人間の本質を分かりやすくとらえています。

「サル」と人間の違いは、著者は、心の在り方に違いがあると指摘しています。
それは、学習を行うための励みになる「ばね」が根本的に違う。大人たちが振り向いてくれたり、感嘆して驚きのまなざしを投げてくれることに対し、自分への注目を払ってくれることが心地良い。だから、学習にせっせと励む。「サル」には無いとのこと。

子供は様々な行動をするが、良く理解しないままに立ち振る舞いをし、相手が様々な反応(褒めたり、叱ったり)をしていく中で、相手の解釈を自分のものとして取り込む。そうすることで、自分自身の行動の意味を把握するようになる。
しかし、今、周囲の大人から叱られるという機会を持たないまま成長してしまうため、節度を持って自らを律するという習性を持たずに成人してしまう。なるほどと思います。

ITという安易で面白そうな方向に目が行って、あえて、不便なことや他人からのコミュニケーションを避けてしまっている。
人間の営みを支え社会を発展させていくのは、人間でしかない。 ITはあくまでもサポートするツールにすぎないと。
甘いものが好きだからと言って、お菓子ばかり食べて後の結果に気がつかないのと同じだとも指摘している。

かって、大宅壮一氏がテレビ1億総白痴化論をぶって話題になったが予言は的中しているかもしれない。
非常に、分かりやすくユニークな角度から突いており、面白く一気に読みました。
以上
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by hon-hotsuma | 2010-06-12 13:50 | Comments(0)

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