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by hon-hotsuma

書感 二酸化炭素温暖化説の崩壊 広瀬 隆著 集英社新書

書感 二酸化炭素温暖化説の崩壊 広瀬 隆著 集英社新書_e0191707_14212753.jpg                                     2011/4/27
書感 二酸化炭素温暖化説の崩壊 広瀬 隆著 集英社新書           藤田 昇

本書は、2つのテーマからなっており、一つは如何に炭酸ガス説が捏造されてきたデータであったかを調査報告されており、内容も以前読んだものとも重複しているところもありました。

もう一つのテーマは、今、問題になった原子力発電所についての膨大な排熱のことです。

原子炉で生まれた熱エネルギーの1/3は電気になるが、残りは熱となり海に捨てている。海水で水蒸気を冷却して、水に戻している。

言いかえれば、発電量の2倍の熱量を温排水として捨てている。この温排水について、日本全国に54基の原発が4911.2万キロワットの発電量があることから、約1億キロワットの膨大な熱が海水を加熱している事実が隠されている。
原発の温排水は海の中ですぐには拡散されず、ホットスポットという熱の塊となって浮遊する。そのため、大陸棚の生物に膨大な影響を及ぼしている。
原発の発電により、熱量換算で広島に投下された原爆100個分の熱量が毎日発生しているのと同じだと著者は警告している。
別の比較では日本中の一級河川109の全ての量の水を3.1℃上昇させる熱量にも匹敵するとも。
改めて、事の重要性を知りました。

原子力発電を推進し正当化するために、二酸化炭素温暖化説を打ち出して(打ち出さざるを得なかった)本質的な問題点を隠してしまっていることが本書によりわかりました。

著者の指摘されていることが全て事実であるかどうか、確認すべもありませんが、指摘された問題を揉み消すのではなく、データを基にした反論や考察などマスコミも積極的に公表できる世界になればなあと思いました。

昨年発行の本書には、既に原発のメルトダウンの危険性を警告していたのには驚きです。

エコのため良かれと思ってやっていることでも、実は他で破壊を生んでいる事実があることを知るべきであり、エネルギー問題を自然との共生とのなかでもっと真剣に考えるべきと思いました。

以上
by hon-hotsuma | 2011-04-27 14:21

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