ほつまつたえ


Hotsuma tsutae feelings
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ホツマエッセイ イセの道とスズカの道とオホナムチが出雲を去った経緯

 ホツマエッセイ イセの道とスズカの道とオホナムチが出雲を去った経緯

 仙台の多賀の国府で「オシホミミ」(天照神の日嗣皇子・後の箱根神)は「タクハタチチ姫」(スズカ姫)と結ばれました。

 この婚礼で、「オシホミミ」は、伊勢に居られる天照神の「みことのり」を伝える三種の神器・「やさかにの勾玉」(八坂瓊曲玉)・「やたのかがみ」(八咫鏡)・「やえがき」(八重垣剣)を、勅使の「ワカヒコ」(カスガマロ・アメノコヤネ)から賜われました。

 「やさかにの勾玉」(八坂瓊曲玉)は、「くしひる」(竒し霊、霊妙)として用いれば、「なかご」(自分の基準軸、信念)を正しく保てます。考えが揺らぐことはありません。

「やたのかがみ」(八咫鏡)は「たて」(左大臣)に、「やえがき」(八重垣剣)は、「つ」(右大臣)に預けなさい。三種の神器を「われ」(天照神)と思って政り事を行ない天下を治めなさい。

そして、貴方が娶った「タクハタチチ姫」と相共に、常に睦まじく、威厳をもって威光を放ちなさい。

 

 ホツマツタヱの13綾では、婚礼後の暑いある日、お酒を賜わる暑気払いの席が設けられ、「ワカヒコ」が「イセの道」と「スズカの道」について説く場面が登場します。

その席に、

「ヒタカミ・ウオキミ」(日高見大君、タカギ・タカミムスビ7代目)

「カルキミ」の翁(出雲に居られた「オホナムチ」)ソサノオとイナダ姫の子供、クシキネ、大国魂主、大黒様とも呼ばれる。180人と共に津軽へ渡り、後に「ツカル・ウモトの神」・東日隅大元神・「ヒスミ君」と呼ばれる。

「カトリカンキミ」(フツヌシ)香取神君、「カシマキミ」鹿島君、「ツクバ」筑波神、

「シホカマ」塩竈神、が列席していました。

1 「イセ」の道とは

 「イセの道」について、若君「オシホミミ」は父天照神が「イセの道」を説いたが、もう少し詳しく説明してほしいと問われ「ワカヒコ」が説明するところから始まります。

「イセ」とは「いもせ」・「いもおせ」とも言います。

「イセ」(男女の仲)「いもせ・妹背」・「いもおせ」の道とは、男女の仲の在り方を解いています。今でいう夫婦道になります。

神の教える「イセ」のみちとは、天の浮橋を渡り(仲人を通じて)結ばれることにより、男女の仲の道(夫婦道)の前途が開けます。

 男(ヨオ)は太陽に例えています。嫁(ヨメ)は月に例えています。

 月は自ら光を放ちませんが、太陽の光(ひかげ)を受けて、月は輝きます。夫婦の関係も同じで、夫の力次第で、妻は一層光り輝きます。

 男は外で働き務めます。女は家の中の家事一切を治めます。糸を紡ぎ、機織りし、絹を綴り、衣服を作ります。

 家督・家を継ぐ(「イセ」を治める)のは、本来は兄ですが、病気や親の意向に沿わないときは弟に継がせて吾子(あこ・嫡子)とします。世継ぎの者は、家督を譲り受け、仲人を立てて結婚し、睦まじく暮らし、子供を生み育て、子々孫々家督を譲って行きます。

1-1「女性(妻)の心がけ・立場について」

メ(女・妻)はヨ(世・外の世・男の世界)に住める場所はありません。

妻は美しく優雅で華やかにいなさい。夫の優しい妙の言葉に愛を信じなさい。

生涯の連れ合いになった夫に操を立てなさい。

嫁は夫の「オナカ」(腹心)にいつも居るように心がけていれば、それが操・貞節です。

 

 女性は他家に嫁げば今までの自分の名前(姓)がなくなります。夫の家の姓を名乗り、誰れそれの家内と言います。嫁いだ男一人が自分の太陽であり、他の男に目をくれてはいけません。 

 夫の両親は生みの親と思って尊敬しなさい。 

毎日朝夕には美味しいもの(ムベの果実:不老長寿の伝説の果物)を差し上げなさい。

 老いたる者には良く仕え、年長者の言うことを聞きなさい。

1-2「妾について」 ここの内容は、紀元前660年以上昔の縄文晩期の日本のことです。

 妻が子供(世継ぎ)を生まないときに、家名を継ぐために許されるなら、子孫が絶えないように夫は外の女性を娶り妾としなさい。

1-3「夫のとる心がけについて」

本心から夫は自分に隠し妻(妾)がいるなどと、妻が腹立たしたくなるような意地悪い言葉を言ってはなりません。

妻の腹(心)が病まないように(夫婦喧嘩にならないように・離婚にならないように)お互いに納得するまで優しく諭しなさい。

具体例が出てきます。「オキツヒコ」が浮気し、妻が荒れ、離婚したが、マフツの鏡に映された姿は煮捨て窯の様相であり、その後、父から諭され、自分を磨き(心を入れ替え)全国を行脚する。天照神から竈神(かまどかみ)の名を賜わる。仏教の荒神様にも関連しており神仏習合の一つの例と思う。

 月は夜輝きます。妾を愛すると言えども、夜、妻との営みを疎んではなりません。

又、家の事に口出しする妾の言葉を聞き入れてはなりません。 妾の役割は子を生むことです。

例え、妾がどんなに美しくとも、宮内(家)の中に入れてはなりません。

 天の原(天空)に月が二つ並ぶことはありえないことです。国が乱れます。それと同じように、妻と妾を同じ一つ屋根の下(一軒の家)に住んではなりません。いさかいが絶えず、家の中が乱れます。

1-4「妾の務めについて」

 妾となる人の大切な務めは常に妻(本妻)を尊び礼を尽くして敬うことです。

妾となる人は、夜空に輝く星に見立てることが出来ます。星は美しく光っていますが、月の明かるさには到底及びません。妻は月になぞられるからです。

1-5「子供を授かる方法について」

「シオカマウシ」(塩竈)は私には子供がいないと願い出ました。

「カスガ」は、大嘗祭の「アユキ」(天の祭場)、「ワスキ」(地の祭場)の祀り主に頼んで、自分の魂返しの神祀りをします。そうすれば、苦しんでいる魂の緒も解けて、魂(たま、霊)は「ムネカミ」(宗神宮)に帰り、魄(しい、肉体)は「ミナモト」(源宮)へとそれぞれ帰り着き、魂と魄が天上の「サゴクシロ宮」に戻って神となります。しかし、この幸運は大嘗祭に於ける「たまゆら」でめったにないことです。

子孫を授かりたいと願うなら、夫婦ともに睦まじく、仕事に精を出して業を務めることが、真の「イセ」の道(夫婦道)でしょう。

 「イセ」の道を説いた天照神が居られる伊勢の国が、この道を学ぶところです。

2 「スズカ」の道について

 人間は天から命を授かり、この世で最善を尽くして生き、そして再び、天に帰ります。

人の心も、戒めの心をもって、欲望(我欲)を捨て去り、清く正しく美しく生きることを「スズカ」(鈴明、鈴鹿)と言います。

 子孫の繁栄を思えば、夫婦に驕る心の戒めが必要で、戒めの心がないと魂の緒が乱れ、生活は乱れ憂き目を見ることになります。

 人の心も、戒めの心をもって、欲望(我欲)を捨て去り、清く正しく美しく生きることを「スズカ」(鈴明、鈴鹿)と言います

人の心を与えられた者は、寿命を迎えて再び天上に帰るとき、素直に生を全うすれば再び次の世でも良い生を与えられます。他人の幸い(財宝)を見て自分は迷います。羨みを、嫉みを持つかも知れません。人間は生きている間は幸せであっても、あの世に行ってから、神から死の苦しみを受けます。

 我々は天から命を授かり、この世で最善を尽くして生き、そして再び、天に帰るのです。

「タマギネ」(豊受神)も、無心(無我の境地)でホシ(欲・欲求)を貪ぼる心は全く無く、「ユキキの道」(行き帰りの道・天と地の往来の道、天御柱の道)も覚え知ることが出来ました。

天上のモトアケ(天地創造の元神)の守護により、「メ・オ」(男女)が結ばれて、新しい命を授かり、

人の心を与えられた者は、寿命を迎えて再び天上に帰るとき、素直に生を全うすれば再び次の世でも良い生を与えられます。

しかし、邪欲を持つ者は再びこの世には帰れません。仮に貪欲な人間が、運よく(あやかりて)人に再び生まれたとしても、魂の緒が乱れ苦しんで人の道を忘れ去っていますので、神罰を受けます。

人間として満ち足りず心が安らぎません。みじめな生き地獄が待っています。他人から見ると、光り輝いている物を欲しがる人、羨む人が常に現れる(かむ・噛みつく)ので、霊の緒(たまのを)が乱れてしまいます。

神が直接手を下して討ち殺すわけではありません。死の苦しみの縁に突き落とされる夢も、死後に受ける苦しみと同じことです。

人の嫉みが「魂の緒」に覚え刻まれてしまい、己(おのれ)の良心が責められることになるのです。 それが、長い悪夢となって現われるのです。

 

 神祭りを怠れる者は、願いが天に届かず、天祖神(アメミオヤ神)の恵みから漏れて人間の世界から漏れ落ちてしまうことになります。人は常に天の正しい道を敬い、天神を祀りなさい。

 各々、カバネ(姓)の先祖の霊を祀る宮にカンクラ(神楽)を申せば(奉納すれば)、魂の緒も解けて人の霊に帰ることが出来ます。

 心に渦巻いている欲望(ホシ)から逃れることとは、財を「捨てず、集めず」の術を知りなさい。物を無駄にせず、集め過ぎず、ほどほどの術を身につけなさい。

財宝を倉一杯に満たしても、ただ置いておくだけでは人の役に立たず、塵(ちり)や芥(アクタ・ごみ、滓、屑)も同然です。

 財宝を塵のように集めて偉そうに世にのさばると、その財を羨むものが現れます。この財産を嫉み羨む者が鬼となって財産家を噛む(牙をむく・噛み殺す)ので、この苦しみから魂の緒が乱れ、死んでも、帰る宮(処)が無く子孫も絶えてしまいます。

 先日、仏教の教えにも「邪心(邪気)をとれば無心になり、無心になれば元気(元の気に戻る)になる。欲得にとらわれずあるがままに過ごせばよい」と同じ意味があることを知りました。

「オホナムチ」が、出雲を去ることになった経緯と「スズカ」の関連について

 出雲を去ることに決めたとき、本心からは納得できなかったが、息子に従ったことが分かります。

 カルキミ公(オオホナムチ)が、何で、私の財宝が皆から咎められなければならないのですか。人は皆、私の財宝を褒め称えています。と「カスガ」に申し立てました。

 「カスガ」は、他人の幸いは我が迷い。他人の幸い(財宝)を見て自分は迷います。羨み、嫉みを持つかも知れません。人間は生きている間は幸せであっても、あの世に行ってから、神から死の苦しみを受けます。 民の規範となるべき上の位のものが、財に物を言わせて、欲望や快楽に走れば、下の位の者はなおさら満たされぬ欲望が強く渦巻きます。

 この「カスガ」の話を聞いたとき、「オホナムチ」は、息子の「クシヒコ」(コトシロヌシ・えびすさん)が、私を諌めて(誤りを忠告する)言った「スズカ」の教えの真の意味が今やっと解けました。と納得されました。

 当時、出雲は他の国々より際立って繁栄していたことが、残されている遺跡からも読み取れます。

 古代出雲本殿跡で発掘された非常に大きい建物の基本部分は高さが48mあったと推測されており、本殿には階段を昇りつめて行くような想像図を見たことがあります。北極星(北緯37°)の向こうに神が居られると見ていたと推定されます。

 銅鐸や銅剣が大量に発見されていることからも、当時の最先端を行っていたことも窺えます。

(加茂倉遺跡から発見された39体の銅鐸については、ホツマツタヱから「オホナムチ」が出雲を去って後は39の銅鐸(ミカラヌシ)を谷に埋めて神祭をしなくなった。という記述とも一致します)

 オホナムチが出雲を去った経緯をホツマツタヱ10綾より抜粋

①葦原中国では、二十五すず歴九十三枝年「さあゑ」の夏、橘の木の枝が枯れたため、「ふとまに」で占なったところ「はやもり」(羽矢が漏れる・謀反がある)という卦が出て、北西の方角(出雲)に原因ありと出る。

②「よこべ」(検察官)を派遣し、出雲の国は満ち満ちて道理が隠れてしまっているという報告を受ける。

③出雲宮は玉垣内宮(たまがきうちみや)で、天照神の皇室に匹敵する豪華な造りの大宮殿(九重の大宮)を築いているという報告を受ける。

④「よこべ」(検察官)の報告を受けて、「七代目タカミムスビ」は、「かみはかり」(神議)を新しくなった今宮で行う。出雲を糺(ただ)すために「ほひのみこと」(「天照神」の長男、すけ妃「もちこ」との間の子供)を派遣することに決める。

⑤「ほひのみこと」は出雲の国神にへつらい媚びて(機嫌を取ることに終始)しまい、三年経っても帰ることはなかった。母親の実家にも近く、羽を伸ばしてしまったものと思われる。

⑥次に、「おおせいい・みくまの」(ほひのみことの子供)を派遣したが、父の言いなりで、帰って来ず。

⑦再び、「かみはかり」(神議)を行い「あまくに」の「アメワカヒコ」以外にないと決める。そして、「たかみむすび」が「かごゆみ」と「羽羽矢・ははや」を賜い、出雲へと向けさせる。

しかし、今度こそと思った「アメワカヒコ」も、任務に忠実でなく、こともあろうに、出雲を治めていた「オホナムチ」の娘「タカテル姫」を娶ってしまう。

挙句の果てに、自分が派遣された葦原中国を乗っ取ろうと野心を持ち、八年経っても帰って来ず。

⑧隠密(きぎす、雉)を飛ばす決断を下す。

隠密は、「アメワカヒコ」の優雅な暮らしぶりに変わり果てた姿を見てしまい、つい、「ほろほろ」と鳴いてしまう。(声を立ててしまった)。物音に気付いた「さくめ」(探女)が不審者を告げ、「ワカヒコ」は、「羽羽矢」を射る。矢は雉(隠密)の胸を通り抜け、遥か遠くまで飛んで、葦原中国の「タカミムスビ」の前に落ちる。

⑨雉(隠密)が「けんけん」と鳴くことも無く(様子を聞くことも無しに)死んでいったことを、血で染まった羽羽矢を見て「タカミムスビ」は知る。そこで、「タカミムスビ」は咎めの返し矢を放つ。返し矢は「ワカヒコ」の胸に命中して、あえなく死んでしまう。

⑩「タカミムスビ」の決断で、驕る出雲の「オホナムチ」を征伐しに行く門出の「かしまたち」の宴がとり行われる。「タケミカヅチ」と「フツヌシ」の二神が出雲征伐へと向かう。

 

 ここでの「かしまたち」は、「か」=右大臣(出雲のオホナムチの役職、「しま」=国(なわばり)、「たつ」=絶つ・断つ)と捉えられる。後に「タケミカヅチ」は「カシマ」(鹿島・鹿嶋)」という名前を賜ったので、鹿嶋を立つたという意味合いに代わってしまったようである。


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by hon-hotsuma | 2018-09-08 10:33

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